観察セット教習ってやつ

2段階も中盤にさしかかり、今日は観察セット教習というやつに出てきた。3時限分あるのだが、1コマ目はシミュレーター。2コマ目は路上。3コマ目は反省会。といった内容を3人組で行うのだ。
「どんなときに事故を起こしますか?」ということで「急いでるとき」ということになり、1コマ目のシミュレーターでは「急いでください」と言われたのでそんな運転をした。バイクで急いでいたらこんな感じになるだろうという運転。で、早速、車線変更して抜かしていったら、「左側を走ってください」なんて機械および指導員から声がかかった。「急ぐんじゃなかったのか?」。さらに、急ぐということで前が空いたら、容赦なくアクセルを踏み込む。すると、「徐如にでいいよ」とまた声がかかる。「急ぐんじゃなかったのか?」。そんな感じで、信号の無い交差点で一回衝突。で、終了。
クルマの教習を受けてると、普段、自分がどれだけ意識が足りないかを実感する。例えば、バイクに乗ってるとき、俺は対向車から情報を得るなんてことは意識してない。嫌、情報は得てるんだけど、意識はしてない。交差点で、何気に対向車が止まったら「何かあるのかな?」と思う程度。まぁ、シミュレーターだから実際とは違うかもしれないが。
2コマ目の路上では、AT車を運転することになった。どう発進したら良いかわからん(笑)。結局、ずっとDってので運転してた。何て楽なんだろう。3人組なので、交代で運転していくのだが、待ち時間のときは他のメンバーの走りを観察して、あれが良いだの悪いだのメモする。
3コマ目は2コマ目を受けての反省会。ここでは、2コマ目でのメモが少ないヒトが進行役をするということで、俺ともう1人が候補になりジャンケンをすることになった。ジャンケンで決めようというのは俺の提案だった。シミュレーターのとき順番をこれまたジャンケンで決めていたのだが、このとき俺はこのヒトがチョキを出さないことを見抜いていたからだ、フッ、フッ、フッ(笑)。案の定、俺はパーを出し続けて勝った。まぁ、どうでもいいことである。で、わかったのは俺は自分の走った道を覚えてないということだ。他の2人は結構覚えていた。思い起こせば、ツーリングのときとか、俺はまず地図で道をインプットしてから走るし、未知の経路はあまり走らない。自分でまず走って、その道を覚えておくなんてことはしたことがないのだ。で、指導員のヒトにいろいろ言われて徐如に思い出す。
で、安全運転していても事故に遭うという指導員の話。

友人がツーリングで高速道路を走っていた。左側の車線を集団で走っていてその友人は先頭を走っていた。その集団のとなりの車線を、右へ左へフラフラと走る怪しい車が一台。そのヒトは単独走行だったら、さっさと抜いてしまっていただろうが、なんせツーリング中なので自分のペースで走ることをせず、車と並走してしまったようだ。すると、トンネル中でその怪しい車は右側の壁に激突し、その反動でツーリング集団の車線まで来たらしい。先頭のヒトは車に前をふさがれる形になり、右側には避けれなかったらしい。かといって、先頭を走っていたもんだからブレーキも掛けられず、挙句の果てに左側に寄っていって結局、このヒトも壁と激突。このとき、先頭のヒトは怪しい車のせいで壁にぶつかった訳だが、車と接触したわけではないので、ただの自損事故となったらしい。

人事ではないため結構覚えているのだが、まぁなんとも言えませんな。結果論としてはいろいろ言えるけど・・・。俺的には、選択肢として「自らが減速して間を空ける」というのも用意しておいた方がいいかなと思った。バイクとしてはどうしても前へ前へという心理になりがちだから。それに400ccのバイクでは高速道路を走る車を一瞬で追い抜くことはできないし。あるいは、そんなに深く考えるまでもなく、なんとなく車とは並走したくないという感覚だけが頼りなのかもしれない。