TBSの奥多摩ニュースを見た

今、一部で話題の奥多摩ニュースを見た。内容は、奥多摩を走るローリング族を批判する内容だった。いろいろ思うところはあったが、バイクはやはり悪者なんだな(笑)。
気になった点に関していくつか・・・。

奥多摩の制限速度は30km/hr
遅すぎる・・・。しかし、峠の制限速度ってこんなもんだ。この速度を守ってないからって、どうのこうの言われる筋合いない気がする。こんなの守ってるヒトいないやろ。俺は、奥多摩に行ったことはないが、容易に想像はつく。似たような場所は、他にも一杯あるやろ。警察に捕まっちゃった人は運がなかったということで・・・(笑)。

・車体が地面に接触して火花を強調
車体を地面にするぐらいなら、HMSでしょっちゅうなんだが(笑)。火花は出んが。車体のどこかが接地するぐらいそんなに難しいことでもないし、まだまだマージンは残っているように思う。限界ギリギリって感じの走りではないでしょう。

・取材車両を抜いたことをことさらに強調
俺は、ネットで前評判を聞いていて、その後映像をみたのだが、いったい何キロで抜いていったのだろうと思っていたら・・・、激遅。そら抜くで(笑)。R423の方が、よっぽど高速。原付よりも遅いと思われるこの取材車両。けど、抜いていってたバイクのヒト、片手挙げて挨拶してたんとちゃうか?礼儀正しいやん。バイク乗り以外には通じないだろうが。さらに、2台めのバイクは律儀に対向車線にはみ出すことなく抜いていっている。これは、一般的に(バイク乗りの視点)みて、かなりマナーの良いライダーに見えるが・・・。しかもこれツーリングライダーに見えるが・・・。

・被害者ズラした自転車のヒト
自転車乗りは巻き込まれることだけ考えているのだろうか?君たちのせいで、結構危なかったりもするのだよ。くれぐれも、俺が、法定速度を守って中環の下り坂を原付30kmで走っているときに、不意に追い抜いていかないように!!(笑)。

ローリング族ではないヒトの事故を取り上げる
バイクの事故ぐらいどこでもあるだろ。バイクの事故がカーブに集中するのも普通だと思うが・・・。原因は速度の出しすぎらしいが、これも当たり前だと思うが・・・。もっと言うと、ブレーキのミスということか?で、ローリングで死んでるとしたらもっと死んでると思うのだが・・・。

・他人の安全より自分の楽しさ
実に身勝手な考えだと・・・。取材受けてたヒトのせりふを聞く限り、そこまでは言っていないと思うが。このヒトは30kmの倍以上の速度で走っているらしい。それが、楽しくてやめられないらしい。俺も、制限速度が30kmぐらいのところを倍以上の速度で走ることはある。けどさ・・・。

・制限速度が遅すぎるから自分は悪くないとは言い切ってないと思うが・・・
奥多摩は車の流れが60kmぐらいらしい。このライダーの言ってることが本当なら、確かに30kmでは走ってられないだろう。けど、テレビのヒトにとっては言い訳にしか聞こえないのだろう。あるいは、こういうせりふを引き出して無理やり悪者にしているのか?

・ねずみとりのシーン
ライダー可哀相。30kmのところを26kmオーバー。ご愁傷さまです。何か原付で捕まったときに似た理不尽さを感じる。56kmで走るのって、ぜんぜん、まだまだ、安全やろ。これがさ、120とか150とかで捕まるなら、テレビの言いたいこともわかるが、56kmって。普通のスピードやし、ぜんぜん暴走の範疇に入らないきがするのは俺だけか?

・赤いバイク逃走中?
どうみてもあと5秒もすれば止まりそうな速度なんだが・・・。ローリング族は膝擦って走ってるのに、なんで、逃走中にあんなトロイ走りをするのか?どうみても逃走中ではない。

何かうんざりしてきた。なんか、「バイク=危険」という図式ありきだもんな。もっというと、「バイク=違法」だな。どこでもそうだけど、速度違反してるのはバイクだけじゃないし。前が空いてて、熟知した道だったら誰でもアクセル踏んだり開けたりすると思うが・・・。
仮に、奥多摩ローリング族の人たち全員が30kmで走ったら、これは本当の珍走団だろう(笑)。

俺は、昔バイクには乗っていなかった。だから、こういうニュースを見たらバイクって迷惑だなぁと思っていた。そう思わなくても(実際被害にあってないし)、バイクに良い印象は持っていなかった。バイクが大好きになった今、このニュースを見ると、非常に残念に思う。これは、ローリングしてるヒトを批判する意味ではなく、テレビ局の姿勢が揚げ足取りにしか見えないことに対してである。制限速度が30kmのところを本当に30kmで走るヒトって、その道を全く知らないヒトぐらいだろう。まぁ、それにしても飛ばしすぎというのも分かるが、少なくともVTR中において、膝擦ってガンガン走っているヒトが警察に捕まるシーンはなかった。警察に誘導されたりしてたのは、見た感じ普通のバイク乗りのヒトに見えた。その癖に、番組中ではローリング族悪しで貫き通すのである。「無茶やろ」と思った。
一方、奥多摩でみんな制限速度守ってないことぐらい(仮にこれが事実なら)、地元のヒトなら分かりそうなものである。そうでなくても、峠とかの制限速度が30kmぐらいで実際は、そんな速度で車などは走っていないことぐらい常識といえば常識である。それでも、しつこく制限速度違反で押していく辺り、相当無茶がある気がするし、ばかげているようにも感じるし、子供だましも甚だしいと思う。もっと素直に騒音とか、他にもいろいろローリングが迷惑である根拠はあると思うのだが・・・。

ともかく、テレビ局側が「バイク=悪」のイメージの下に、適当に映像を切り貼りしたような番組を作っていたことが非常に残念である。けど、見るヒトが見れば、こんな番組作りはばかげていると思うと俺は思う。こんな、バイクに乗ったこともないようなヒトにしか通じない内容。あるいは、バイクに乗ったことも興味もないヒトを洗脳していくような内容は、本当にばかげていると思う。
あと、ローリング族が悪いというのであれば、ローリング族が警察に捕まってるシーンや、膝すって走っているのを、白バイが追いかけてるなどの映像がないとなぁと思った。バイクに乗ってるヒト全員がローリングしているわけではないのだから。話は変わって、テレビ局だってバイク便使うだろ。あのヒトたち、すり抜けとか平気でするやん。ある意味マナーが悪いと思うのだが・・・(言いたいこと分かります?)。
だいたい、峠を走ってるバイク乗りってバイク乗り全体からして多いのか?俺はそんなに多くないと思うが。峠を攻めるよりも危ないことが、市街地には結構ある。単純に交通安全を謳いたいのであれば、こっちに着目したほうが良いと思うのだが。