バランスって何ですか?

これ、書いたかもしれんが、改めて書くことにする。

店長(消)いわく、
「あんまりマニアックな商品ばかり置いてると、お客さん離れていくで。」


すでに離れている店の店長に言われることではない(w。


さて、うちの売り場を、うちの社内の人間が見ると、
ほとんどのヒトが”バランス”という言葉を口にする。

”バランス”と言うからには、何かしらを天秤みたいなモノに乗せていると考えられる。
で、この傾き具合が重要だ、と言いたいのであろう。

片方は、オイラの品揃え。
もう片方は・・・さて、何でしょうか(w?

文脈的に、いかにもドラッグストア的な品揃えのことである。


オイラが、マニアックな商品を展開するのは、かれこれ、2年くらい続いているのである。
その間、お客さんが離れたか?というとそうではない。
ずっと、連続して日本人客売り上げの前年比を突破しているのである。
今月度などは、あのダイヤモンドラッシュをバカ売りした月度が前年度の数字であった。
もう本当に売れまくったこの商品の穴を、どう埋めるか?
そして、それに成功したのがオイラである。

で、これが重要なのだが、
この穴を埋めたのは、




マニアックな商品である(w!!



とか言いつつも、オイラは別に普通の商品をカットしている訳ではない。
普通に売り場にあるのである。

ただ、クローズアップする商品に一癖あるのである。

”デカい店”並にデカい店に挟まれたうちの店で、
普通の商品を展開しても、
売れはしない。

いや、正確に書くと、

うちで100個売れても、両サイドを挟んでいる大きな店では、200個くらい売れているかもしれん・・・ということである。

さて、冒頭では”客が離れる”と書いたが、
このうちで100個売れても、競合で200個売れる・・・という現象。

これこそが、お客さんが離れる、ということではなかろうか?
とオイラは思うのである。


一方、モロ■カンや、ア■ドールなどは、時間の経過とともに、飽きられるどころか、売れ数はアップしていくのであるが、
これこそ、


お客さんを付ける


ということであろうと、オイラは考えている。
○○を買うならあの店で・・・という展開に持ち込み、
その商品の数を増やしつつ、ついでに普通の商品も買ってもらう。
オイラは、こんな順番で考えている。

ちなみに、普通の商品ってのは、どこでも置いてるので、
店に客が付くことは絶対にない。

少なくとも、扱っている店舗が少ない商品である必要がある。

これが、オイラが身内すら平気で出し抜く理由である。

全国1万店舗で1万個売れる商品よりも、
100店舗で、1000個売れるような商品がオイラは好きである。


で、この”バランス”ってのを口にするヒトはまず、



商品を知らない


ことが多い。店長(消)もその一人。

実に傲慢な考えなのである。
オイラがチョイスする商品ってのは、”つけま先進国”を始めとして、
ある店には普通にある商品なのである。
マニアックかもしれんが、普通に売られていて、普通にクローズアップもされる商品である。
客が離れていくような商品では決してないのだ。


そして忘れてはならないのは、
お客さんの要望に(品揃え面で)100%答えられる店ってのは存在しない、
ということで、
その背景にあるのは、




お客さんの方が知っている


ということである。

これも当然である。
お客さんってのは、当たり前だが、いろんな店を見ているのである。

うちの店で商品を眺めながら、必ずしも他のドラッグストアと比較しているとは限らない。
モノによっては、100均と比較されているかもしれないのである。

これもまた、商品知識が重要である理由の一つ。

自分の店で置いてる商品や、扱える商品だけ知っていても仕方ないのである。

ほとんどのお客さんは、目当ての商品がなかったら、
無言で去っていく。

オイラが最も知りたいお客さんの声、
「あなたは、何が欲しかったんですか?」
である。



自分で言うのもなんですが、

オイラって謙虚である(w。



ランコムのマスカラは無いですか?」


と聞かれたら、

・・・マスカラはランコムなのか?

とか思いつつ、女性スタッフに聞きまくり、扱えるようになった瞬間発注入れたりするのである。


店長(消)などは、
外国人客に
「シュ■ウエムラのクレンジングオイル無いですか?」
と散々聞かれているはずだが、それを置こうともしない。置けるのに(w。




とどのつまり、こんな具合である。
オイラは以前、
お客様の許可を頂いて商品を置いている
という趣旨の文章を書いてみた。
別に直接許可を貰っている訳ではないが、
基本売れる商品を置いているのである。

その結果の連続で生まれたのが、今の品揃え。
我々店頭スタッフが、マニアックか?そうでないか?
なんて判断するのは、
実におこがましいことなのである。


大して商品知りもしないくせに(笑)。
なお、性質が悪い。



ちなみに、前年比250%に届きそうなボディケアだが、
ほっとんど、マニアックな商品である。
言うまでもないが、ある店にはしっかりあるし、
クローズアップしている店はクローズアップしている商品ばかりである。

マニアックな商品の塊で、250%を出せるという事実。

ここを直視してもらわんと困る(w。



ちなみに、新製品はことごとくマニアックである。
なんせ、ほとんどのヒトが知らないのだから(w。

今年も新製品コーナーを作れ!!

という指令が出ているが、
オイラからすると、

本当にマニアックな商品ばかりで売り場を作れ!!
と言われている気がする(w。

実にリスキーな売り場であるが、
そのことに気づいているヒトはほとんどいない。
大博打である(笑。

で、毎度出てくるのは、
「今年の新製品は・・・。」
という声。


当たり前である。マニアックなんだから(w。