POSの分析

さて、店長の上のヒトのお付きのヒトがいるのであるが、
うちの店と”消えて欲しい店”のハンドケアのデータ(先月度)を比較して、
なぜ、うちの方が前年比が伸びるのか?
ということに関して分析していた。

お付きのヒト「”うちの店”の方が、新製品が多い分それでプラスしている。」

という分析結果であった。

が、

この程度の結果しか導き出せないものなのか?
と、オイラは思ったりした。

こんなの新人でもわかるではないか(w?


そこで、売り場を作っているオイラが種明かしをしようと思う(w。これが答えである。


まず、外国人が来なかったことから、某御用達アイテムが売れなかったことから、
”消えて欲しい店”が前年を越えることはない。
で、これはうちも同じである。

しかし、うちは前年を越えていったのである。

ここが非常に重要なポイントである。

外国人が来ないと、前年が取れない・・・これは、本当に仕方のないことである。

だが少ない外国人からでも着実に売り上げを取る商品、つまりオイラ、外国人にも売れるハンドクリームを用意していたのである。
で、これが日本人のお客さんにも普通に売れる商品であった。
外国人、日本人どっちが先か?
これは、あまり問題ではない。

オイラ的に、この商品は、まず置かねばならない商品だったのである。


ロク■タン


これが1000円オーバー商品なのだ。

で、”新製品でプラスしている”という話だったが、
うちの場合、新製品でプラスではなく、新製品ばっかり売っていた、という方が正しい(w。


ここで、ハンドケアというカテゴリーをどう解釈するか?
という点がポイントとなる。

この冬、オイラは実に不思議に思ったのであるが、
冬の商品と言えば、確かにハンドクリームはその一つと言って問題ない。

が、

このカテゴリー、そんなに売れるものではないのである。
売り上げ額の話である。
そりゃぁ売れる店もあるだろう。けどおそらくもっと普通に売れるカテゴリーがあるはず・・・という話。

さらに、あまり数が売れない、外国人来なくて日本人ばかり・・・こうなると、
オイラの得意分野となってくる。

200〜300円の安いハンドクリーム、さらに利益薄いハンドクリームを数売るか?
それとも、
1000円前後のハンドクリームに注力し、単価の高さで稼ぐか?

オイラは後者を取る傾向がある。利益があるから。

で、今までの経験上、後者の方が勝ち易いのだ、意外と。

この場合、安くて数が出る商品の価格をいくらに設定するか?
売り上げを取る場合、ここが重要なポイントとなるのであるが、
”消えて欲しい店”の価格設定は、この点で中途半端な価格であったことも、向こうのハンドケアが伸び悩んだ原因であろう。

ただ、これを実行すると、うちの会社では利益が全く出ず、それどころか大赤字となるはずである。

そして、会社の方針的には、ローズオブヘブンをたくさん売りましょう、ということになっている。
一方、オイラはこの商品よりもよく売れて、さらに単価が高い商品を知っている。

こうした商品が、お付きのヒトが言った”新製品”というヤツである。

とどのつまり、うちは”消えて欲しい店”よりも売れやすい高価格の商品をたくさん置いていた、という当たり前の結果となる。

で、お付のヒトの考察が甘すぎるなぁ、と思ったのは、


コレって、


お互いの店の棚割りを知った上で、データを解釈しないとイカンのである。


つまり、新製品が多ければ、その分プラスが出るのか?

という話だが、実はそうではなく、

ポイントは、売り場がどんな具合に仕上がっているか?という差もあるのである。
世間的には数が出るニベアやアトリックスという商品を、どのように扱い、新製品はどのように扱っているか?

単にデータという結果だけを見て判断していると、全く応用が利かない結果となってしまうのである。



こっちには、アレがあって、向こうにはコレが無い・・・といった結果しか出てこないであろう。




本音を言うと、


前年突破請負人(wみたいな感じのオイラが作っているのだから、伸びるに決まっている・・・と、
思ったりする(w。


1ヶ月でも、そんなに数は出ない・・・が、そんな数が出ない商品の単価が高くて、そんな商品がたくさんある。
これは、ボディケアでもそうだが、おそらく、ドラッグストア色に染まりきったヒトにはわからないセンスだろうと思う。

1品2品たくさん売っても、カテゴリーの売り上げってのは、そうそう変わるものではないのである。
だが、オイラは変えてしまった。
それを次に書く。