素晴らしい売り場
さて、オイラ的には、こうするくらいなら出さないで欲しい。
それくらい素晴らしい売り場だったのである。
まず、商品セレクトからしておかしい。
スリ■ウォークのお試し品(いつもあるので何の有り難味もない)が、店頭の売り場に進出。
あろうことか、メディ■ュットの新製品、トレンカが店内奥に引っ込む始末。
実に素晴らしいセレクトである。最高だ(w。
さらに、何の有り難味もないスリ■ウォークのお試し品を出さんがために、
壁のフック陳列の部分が、全体的に上に移動。最下部にスリ■ウォークである。
一応、知名度だけはある商品が最下部。
そして今時の商品も上に上がる。
そして、今時の商品にはテスターも付いているのであるが、
このテスターに手が届くのは、おそらくオイラだけ・・・という状況。
一応、商品に手が届くように・・・という若干の配慮はあったが、
台無しである。
今時の商品が、お客さんのゴールデンゾーンからはみ出してしまっていたのである。
つまり、何の有り難味もないスリ■ムォークが、
売れない最下部に入り込み、一番売れる商品はゴールデンゾーンを外す。
この陳列の不味さを、オイラはPOP師匠に伝授。
これこそが、
綺麗なだけの売り場
であると・・・。
気づくようになって欲しい、この不味さに(笑)。
humigoro「この陳列やねんけど、一見綺麗でしょ?」
POP師匠「うん。」
humigoro「けど、このテスター誰も届かんよねぇ。」
POP師匠「あっ、ほんまや。」
humigoro「この商品も手が届かんよねぇ。テスターもある今時の商品やから、全種類手にとって見たいよねぇ。」
POP師匠「ほんまですねぇ。」
humigoro「これをすると、どの商品も売れなくなるので、こういう不味さに気付くようになってください。」
POP師匠「ハイ。」
こんなやりとりである。
ただ出せば良いという陳列と、お客様心理を一応配慮した陳列。
今回は、ここ1箇所だったからまだ傷は浅い。
しかし、こんな売り場が、そこらかしこに生まれ始めたら、
おそらくどんなに品揃えが凄かろうが、沈み始めることであろう。
品揃えだけではだめである。同じ商品使って陳列しても、こうも差がでるのだ。
確かに、ちゃんとしたからといって、爆発的ヒットになる訳でもない。
ただ、2個しか売れなかったのが、4個くらいは売れるようになるのである。
この差を、きっちりと埋めていけるかどうか?
目先の大ヒット商品ばかり追いかけても、売り上げは付いてこないのだ。
と、大ヒットさせているオイラが言ってみる・・・。
そもそも、こういう地味な売り場づくりってのは大事なのだ。
マニアックな商品を扱う上で・・・。
マニアックな商品ってのは、展開が少々不味いと全く売れない、という事態になりやすい。
オイラがマニアックな商品で狙う個数は、月100個とかではなく、10個くらいだったりする。
お客さんが興味を示したその1回1回が真剣勝負なのである。
そんなとき、せっかく興味を示しても、テスターに手が届かない、なんてことになると、
お客さん的には、自分が興味を持った商品に対して、少々欲求不満状態でのご帰宅となってしまうであろう。
こうなるくらいなら、出さないほうがマシ・・・という意味である。
冒頭の出さないほうがマシという部分。
こういう部分、実に大事なのだが、普段月100個くらいの商品しか見てないと、
こんな陳列をしてしまいがちである。
出せば良い、スペース埋めればそれでよい、
と。
でだ、少々時間が生まれているオイラは、この売り場を修正してみたのであるが、
その1時間後、店頭に進出させたメディ■ュットが、
親子で2つお買い上げである。
しかも、この母親の方が、トラ■シーノを買っていく始末。
地味な商品、たったの1個2個であっても、その後、何が起こるかわからんのだ。