日本人天国(4)

今まで、多くの人間が不利な売り場にお客さんを向かせようと取り組んできた。
けど、どれもその場凌ぎ。継続的なモノではなかったのである。

ではなぜ、不利な売り場にお客さんを向かせようとしたのか?
これにはいくつかの理由が存在するのであるが、一番大きなものは、メーカーの基礎系の商品なりカウンターが、不利な売り場にあることである。

二つめは、当時、不利な売り場の方が客単価を取れたことである。
この点に関しては、今は全く逆である(w。


普通のヒトは、不利な売り場の商品が有利な売り場にあれば・・・と考えるだろうが、有利な売り場を主に作っているオイラからすると、もう有利な売り場は一杯一杯である。
売り上げ的にも、もう限界振り切っているのだ(w。

そこに余計なものを挿入して、バランス崩す方がオイラはヤバイと思う。

たとえば、化粧水などを有利な売り場に移動させようとしても売り場が足りないのである。
そこで、メイクを削るなんて、ある意味本末転倒である。なぜ、メイクが強いのか?
その理由を潰すことになるからである。


で、オイラ、またしても策を考えた。ってか、皆、考えていたことである。
しかし実行出来ずにいた。だが、今では可能である。
店長的には良いらしいのだが、店長の上のヒトがどう言うか?これが問題だったりする。


さて、不利な売り場の主役とも言える化粧水売り場だが、
これがもうどうにもならない状況となっている。

理由、


メーカーの商品が邪魔


動かせないのである。無駄にSKUばかり多い商品の数々。差別化もままならない。
あっちが上だのこっちが上だのという話になるのである、ややこしいことこの上ない。

この現状を見ると、ある対策が浮かぶのであるが、それは機会があれば実行することにする。
対策・・・棚1本に各メーカーの商品をまとめてしまい、そこで収まってもらうこと。
これが一番現実的である。

もっと残酷なことを考えているのであるが、それは、

棚一本で、まとめて沈んでもらうこと

である。棚一本を犠牲にして、残りで差別化を進めるという手法。
実に売り場が勿体無いのであるが、止むを得ない。

今度、大幅な棚変えがあるときに実行となるであろう。

なんでここまでするかというと、新製品が来ても置けなかったりするのである。
全く自由度の無い売り場。クソ商品ばかり増えていく。


という訳で、今、自由度のある売り場ってのは、化粧水以外では、クレンジング関連がある。こっちはまだ無事である。
メーカーの商品は、変に食い込ませてはいけないのだ。
オイラ、今回、学ぶことになった。

近々、シャンプーの棚変えをすることになるのであるが、そのときも実行しようと思う。
棚一本犠牲にする。そこで収めて貰う。

各メーカーの売り場占領政策に対抗するこの作戦。

成功すれば、うちの会社的にはかなり画期的?いや、そうでもないか(w。