不利な売り場にて

なんだか火がつき始めた商品がある。
この商品、店頭集客台にデカデカと陳列しても良い商品であった。
ただ、メイクで行こう、という方針もあったし、その当時、すでに並んでいる商品があり、そっちの方をオイラは優先したので、店頭に並ぶことはなかったのである。
さらに、店長が変わった時期だったため、あんまり売れないものを店頭に置くと、オイラのセンスがヤバイと思われ、集客台の支配権がオイラから取られるかも・・・というセコい計算もあったりした(w。

で、不利な売り場の定番最上段に陳列することとなった。

これが最初はサッパリ売れなかった。
一つくらい売れても良さそうなものだが、サッパリだった。

で、冬休みにとうとう動き始めたのであるが、最近、妙に売れているようである(笑)。

当然だが、利益ガッツリである。

さらに当然だが、”破壊したい店”や”やっつけたい店”には無い(笑)。



オイラは、メイクでばっかり出し抜いてると思われているようだが、他のジャンルでも結構出し抜いているのである。
むしろ、メイク以外の方が、完全に出し抜きやすいくらいである(w。マークされてないだけに。


先日、完全に出し抜いている某シャンプーだが、これがシャンプー、トリートメントのセットで売れた。
軽く5000円オーバーコースである。

さて、これがパンテーンの詰め替えにして何個分に相当するか?
利益は計算不能である(w。

この辺を真剣に考えて、この手の商品が売れるようになる工夫をしていくことが重要であると、オイラは考えている。
パンテーンなんて、置いてるだけで売れるからな。さすがに、床の上とかでは無理だが(w。



おとといくらいの徹夜作業にて、オイラは集客台に一工夫してみた。
かなりデカい商品名を切り取ったPOP?を作成し、貼り付けてみたのである。
これで、かなり遠くから見ても、商品名がわかる。それだけの話である。


で、この効果だが、本日、この売り場から5mくらい離れた位置から、お客さんがこの商品の噂話をしていた(w。
まるで視力検査のようだが、
お客さん「なぁなぁ、○○って本当にイイんかなぁ(w。」
という内容であった。この○○がデカい商品名を貼り付けた商品だったのである。

実は、こういう何気ない噂話が、オイラの売り場づくりのヒントになっている。
たとえば、

この商品、実績は出てないけど、お客さんは知ってるんだなぁ、

という具合である。
知ってるということがわかるだけで、次に打つべき手ってのが浮かぶし、考えるヒントになる。
先ほどの商品では、お客さんは知っている、そして、比較的良い評判を聞いている、しかし、それが本当かどうか?それはわからない。という段階である。

となると、打つべき手は、
この商品がマジで良いものである
ということをアッピールする。

という具合になるであろう。
で、これに関して、実は、この商品のユーザーであった店長に、
humigoro「ちょっとPOP書いて下さいよ、使ってみないとわからないことってあるじゃないですか(w?その辺の内容をシャシャッと(w。」
となる。


こういうPOPが溢れて来ると、数打てば当たる方式で、いずれかがヒットし始めるようである。
一つや二つでは全然足りないのである。
すでにユーザーのお客さんは、
「そうそうその通り。」
と納得し、
ユーザーでないお客さんには、
「へぇ、これがイイのか。」
などと思ってもらう仕掛け・・・。

無添加・・・などという文句はもう当たり前過ぎてアピールにすらならない。

ユーザーにしか書けないPOPってのがある。
それは何なのか?

極めて当たり前過ぎて、それがどうしたの?と思われるかもしれない。

それは、

なぜ、アナタはこの商品を使い続けているのか?

ということである。

当たり前過ぎる(w。

安いボディソープやクレンジングってのは数多く存在しているが、
何故、この少々お高い感じがするこの商品を使っているのですかーっ?
ってなモンである。

”オイラのブラシ”に付いているPOPは、
薬剤師A子が、この商品を買おうと思った理由が記されていたりする。

一番パワーのあるPOPは、安売りの価格を書いたPOPではなく、新製品とか書いたPOPでもない。
そんな気がする今日この頃。