掘り出し物

さて、今年の年末は例年以上に、お買い得な売れ残りセット品が多い気がする。
今までもあったのかもしれないが、少なくとも、うちの店には来なかった。

現在、一つの商品を完全にモノにしている。

humigoro「アレ、普通に売れとるやん(笑)。」
薬剤師A子「そうだよねぇ、売れてるよねぇ。」

実は、この商品を展開しているところを、にっくき”破壊したい店”の店長に見られてしまったのであるが、
この商品は、彼のアンテナには引っかからなかったようである(笑)。

実は、結構凄い商品だったのである。
ただ、安売りセットになっているだけで・・・。

オイラは、いつも通り、自腹テスターを投入し(安売りのセット品なので、支給されるようなテスターなんてものはない)、販促物も作成し、
いつもの新製品と変わらないクオリティーで、この商品を展開。
場所も2箇所で行う念の入様。


今、思えば、これもベースメイクである(w。


で、この商品に関しては、商品担当さんと連絡を取り、いろいろと情報をゲットした。
セット品として、べらぼうに安く売られるには、それなりの事情があるようであり、
良くあること
らしい(w。

その良くあることが、何故、今年初めてなのか(w?
それはさて置き、

商品担当さんは、彼なりに頑張ってくれているのだなぁ、と思う次第である。

この商品に対する仕込みは、もう十分と言える。


オイラは、次のセット品に移ることにした。
このセット品・・・重要問屋さん曰く、

「頑張って売ってくださいね(冷笑)。」

であった。

ダンボールを開けてみると、とても商品を入れているとは思えない程雑な入れ方(w。
あろうことか、セットが入っているビニール袋が裂けている・・・いや、割れているといった方が良い。
どこまで雑なのであろうか(笑)?


しかし、オイラは諦める訳にはいかない。
そして、オイラは、この商品が、オイラ得意のあのジャンルであることから、
この商品の売り方を知っていて、一定のプロセスさえ踏めば、勝算もあることを熟知?している。


という訳で、袋が裂けていた、いや、割れていた(笑)商品を自腹テスターとし、勝負することにした。


これに先立って、一応、商品の展開は終わっていたのであるが、
これを店長が、修正、というか、他の商品を撤去して、陳列をやり直したのであるが、
深夜にこれを見て、オイラは少々残念な感じになった(w。

・・・このPOPを作るのに、どれくらいの時間を要するのか?このヒトは知っているのだろうか?
・・・この文章を考えるのに、どれくらい考え込むか?わかっているのだろうか?

POPとPOPが重なり合って、邪魔しあっている(w。

これだけなら良い(良くはないが)、他にも、一番売れる可能性が高い商品の陳列位置が高すぎて、

・・・これ、女の子は届かないだろうなぁ。

というものもあった。
個人的に、この辺の陳列場所の高さが、売り上げにも影響してくることを、
オイラは付けまつげ売り場から学んでいる。


彼的には、倉庫に商品が一杯(強制的に送られてきているのが非常に多い)なので、
兎に角、商品を出したい・・・つまり、これも出したい陳列と言える・・・という魂胆が
見え見えなのである。
むしろ、売れ行きを落として、倉庫に戻ってきてしまうことになるのであるが、
まぁ、これが普通のレベルなのであろう。


これに対して、オイラは、いつも通りのやり方で、この商品を攻略するのみである。
とは言え、もう上の方に行ってしまった商品は、体力的な限界からパスすることにして、
一番、良い場所に展開されていた商品にスポットを当てることとした。
これが今回の商品である。


オイラの売り場作りは、お客さんに以下のプロセスを踏ませることである。
◆見させる
◆読ませる
◆使わせる
◆商品手に取らせる
である。後ろの方の順番は入れ替わるかもしれない。

なので、陳列ってのは、この4つのステップを、お客さんが滞りなく実行出来るようにすることであったりする。
陳列の本などを読むと、見やすく・・・とか、手に取りやすい・・・とか書いているが、
オイラ的には、もっと積極的な感じである。

お客さんが、そうし易い

のではなく、


お客さんにそうさせる

のだ(笑)。

なので、勝負を掛ける商品では、テスターも普通に棚に置いたりはしない。
ちょっとかわいいカゴなんかに入れるのである。


さらに、美容部員さんの得意技、セットとして組みあがっている商品に、
さらにヘッダーを付ける念の入り様(w。


で、自腹テスターだが、今回の商品、
この春の限定品
とか、
すでに廃盤
とか、
なるほど重要問屋さんも呆れる訳である(w。

しかし、この商品に勝算あり、と睨んだ根拠。
これは、この手の商品で、ガチンコの売り場を組み立て、この冬、大いにブレイクしているあのボディ系売り場と類似する点があるからである。


香り系商品


であるところ。

ボディ系の売り場には、もうどこのドラッグストアにも置いてないような商品もあったり、
バラエティ系にも置いてない商品もあったりする。

けど、売れてる。

その理由。



テスターがあるから(w。


別に特別なことをしたのではない(w、普通にテスターを置いたのである。

香り系商品ってのは、有名か無名かとか、高いか安いか(程度はあるが)とかではなく、
お客さんが香りを気に入るかどうか?
という部分が、非常に大きいことをオイラは知っている(当然の話である)。

例え、春限定のいかにも春的な香りであっても、お客さんが気に入りさえすれば万事OKなのだ。
さらに、今回は、お買い得であることは、まず間違いない価格設定。

なんのことはない。
テスターがあれば百聞は一見に如かず的な感じでOKなのである。


で、オイラ、テスターを設置する前に、肝心の香りを嗅いで見た。

その中の一品。


・・・これは今風なのではなかろうか(w?


薬剤師A子に嗅がせてみる。

「うん、これアレっぽい匂いがするよ、いけるんじゃない?」

これが何の匂いなのか?オイラは説明することは出来ないが、
ボディ系の商品のテスターを散々嗅いでいるオイラは、

・・・この商品は、決して古い商品ではない。
と判断した次第である。


で、本日売れた(w。


そしたら、また、レジの方から薬剤師A子が、回収したヘッダーを頭の上にかざしているではないか(笑)!!。


こういうのを見ると、やっぱり、



おっちゃん、もう少し頑張ろうかな(w、

と思う次第である。