ある商品の安売り

さて、5周年を迎えたとあるブランドがある。
メーカーおよび問屋さんがうちに来て、
「是非ともデカく展開して欲しい。」
とお願いに来ていた。


この商品だが、日本人で買うお客さんはほとんどいない。
さらに、うちは地域最高値(wだった。なおのこと売れない。

売るためには価格を下げれば、それなりに売れてる商品と呼べるくらいに数は出るのであるが、利益が取れない。

それならば、奇跡的にポツポツ売れるのを待っていた方が、利益は取れるのでは?と思った。

さらに、オイラは粗利の率ってのを考えるので、安い利益の薄い商品が売れるのをあまり好まない(w。

それなりに価値のあるこの商品を、そんな商品にしたくない・・・という思いがあったのである。



そして最大の問題は、この商品を購入する主なお客さんってのは、外国人のお客さんなのである。
日本人をターゲットにしているオイラのメイク売り場。
あまり外国人に媚を売ったような真似はしたくなかった。



だが、メーカーさんが三顧の礼とばかりに度々尋ねてくれるので、デカく展開することとなった。

となると、地域最高値をデカデカとアピールする訳にもいかない。


価格は、


”日本最大の店”より安い価格で、デカく展開した。


案の定、売れている(笑)。
これはやる前からわかっていたことである。


前に書いたが、オイラはここにさらなる策を施した。

”日本最大の店”は、このブランドの商品をほぼ全て一緒にデカく展開していた。
オイラはこのブランドの核となる商品に関して、価格的にこの店にダメージを与え、そして、利益も取ってやろうと、ある商品だけを一緒に展開している。

この一緒に展開した商品が・・・


売れている(笑)。


上手く行ったらラッキーくらいな仕掛けだったが、成功しているようだ。

・・・そもそも、全ての商品をデカく展開できる程のスペースがなかった訳だが(w。


この一緒に展開している商品だが、春頃にヒットしていた商品であった。
だが、もはや購入するのは外国人のみである。
当時、会社としてはこの商品をプッシュしろ!ということだったのであるが、このジャンル、残念なことに低価格品の方が露骨によく売れるということがわかって来ていた。
この商品は低価格。
なので、オイラは高めのヒット商品のみを展開した訳である。
このジャンルにはメーカーの商品もあり、その商品はドラッグストアのこのジャンルのシェアを50%以上握っていたのであるが、それすら陳列しなかった(w。

付けまつ毛と違い、このジャンルの商品ってのは喰い合いが起こるのである。


そんな商品を一緒に展開。


まぁ売り場的には狙い通りなのだが、この値下げした商品が売れれば売れるほど、粗利率的には残念な方向にシフトしていってしまう。

だが、この事態を救う商品が入荷したのであった。