新人さんの売り場を見る

改めてじっくり見ると、本当におかしい陳列である。
一見、まとまっているように見えるのだが、妙な商品のフェイシング数が多かったり、クローズアップしてるのか、ただ上段に置いてるだけなのかわからなかったり・・・。


近々、新しい棚割りが来るらしいので、それを見てからにしよう、ということになったのだが・・・、


オイラは、この新しい棚割りがそもそも信じられない(笑)。



さて、ある本を読んでいると、店の売り上げの80%は、20%の商品で占められていると書いてあった。

思い当たる節はある。


その一方、店長(以前)は、この前会ったときに、売れない商品があったら売れるやつと変えていったほうがエエで、なんていう。


オイラは、店長(以前)の考え方は違うと思ったりしている。

そもそも売れる商品ってのが、そんなに無いのである。これは経験による。
めちゃくちゃ品揃え揃えたら、そこから得られる情報から勝手にわかってしまうことである。

それに売り上げの80%をたったの20%の商品が占めるのが、正しいと仮定すると、これまた困ったことになる。
ドラッグストアってほとんど同じ商品を置いている。たったの20%の商品、おそらくほとんど被っている。

つまり、ファイバーウィッグはどこの店にも置いている、といった具合である。

なので、残りの売り上げのたった20%しか占めてない80%の商品の方が重要な気がする。


さて、ベルサイユのばらの絵が書かれたブランドの商品がある。
アイブロウやらマスカラやらあるのであるが、店長(以前)の店では、このシリーズのアイブロウしか置いてなかった。
humigoro「このシリーズならリキッドアイライナー置いた方がイイんとちゃいます?」
店長(以前)「イイねん、これカットするから。売れへんし。」



違〜う(笑)!!



と言いたかったが控えた。
オイラなら、ベルばらのリキッドアイライナーを置いてないという時点で、うちの店にはリキッドアイライナーはありません、と言っているに等しいと考える。確かにポンポン売れる商品ではない。
他にもそういう商品がある。
棚4本も使えば置けるのだ。ファイバーウィッグを上段に陳列している場合ではないのである。


これではいつまで経っても、同じ傾向のある客しかこないし、いつまで経っても売れるものが同じで、もしこの商品が価格競争にさらされたらもうお終いである。

さらに、不意に客層に変化が生じた場合も、その変化に気づけない。単に売り上げが下がったなぁ、くらいにしか思わないだろう。

そういう変化に対応出来る売り場ってのが、単品メイクの場合、棚4本あれば十分過ぎるものが作れるのである。

残念である。


こういうことを知らないヒトがうちの店の売り場を見ると、
「へぇ、こんなんも売れるの?客層やろうな。」
と一刀両断してくれちゃったりするのである(笑)。

お世話になったヒトを馬鹿にするつもりは無いのだが、おそらくほとんどの店長がこういう風に考えていると思われることが問題なのだ。