商品を貰う

さて、チェーン店の醍醐味?店の間での商品のやりとりの話。

とある店にて、
「これ貰ってくれへん?」
と店長自らやってきた。

オイラはこの店長と、
「もし売れなかったらうちで貰いますから。」
と約束していたので、
「良いですよ。」
と即答。


だが、この数が問題である。


うちよりも規模が小さい店で、何故に


うちの在庫よりも多く抱えているのか(笑)?


humigoro「店長、僕即答しましたけど、これ良く見てみるとエライ数ですよ。うちでもこれだけ抱えたことないですよ。」
店長「集客台とかに出したんとちゃう?」

メイク品の転倒・・・実は、こういうのがかなりやっかいである。特にクローズアップした売り場に出す際。

口コミサイトで評判良さ気だから導入してみました・・・売れませんでした。

有り得ることである。ってか実際にある。だから、別にこの店長を責める気は無い。こういう商品を受け持つのも、多少規模の大きな店の宿命であろう、と思う。


自分がコレッ!と思って導入した商品が売れないことは、まぁ良くあることである。
けど、チャレンジせんことには始まらない。

オイラはまず、新規で導入しようと考える商品(新製品ではない)は、競合の店を見て、L■ftやらショッ■イン、ハ■ズなどをチェックしまくる。
どこに置いてるか?といったような商品の扱いを見まくるのだ。

しばらくしてもう一回見てみる。以前見た商品の場所はどうなっているか?を見る。競合のドラッグストアなら価格もチェックする。近くに置いてる商品は何か?も当然チェックである。

さらにもう一回(笑)程、同じことを繰り返し、


「店長、これは鉄板です(笑)。」


となる。別に新製品でもないのだから、急いでじたばたしても始まらない。じっくり腰を据えてしっかり観察である。

最近は、テレビで取り上げられたから・・・という理由で、会社から無理やり発注入れろ、と言われるのだが、


まぁほとんどコケる(笑)

あるいは、みんなが発注するもんだから欠品して商品が入ってこない(w。
よくスピードが大事とか言われるが、オイラには悪あがきにしか見えない。

オイラのこういう行動は一見遅く見えるが、オイラは、


いつも・・・いつも・・・いつも

こういうことをやっているのだ。オイラが、

この売り場はもう少しなんとかなるんじゃなかろうか?
とか、
こはちょっと品揃えが不味くなかろうか?

なんて思うところからスタートするのだが、そこからコツコツと1品1品と増やして、カットするものはカットしていくと、いつのまにかそこそこの品揃えは揃うものである。そうしたらそこから、


最先端


がスタートするのだ。当然、こうした作業中の売れ行きもチェックする。
こういう状態になって初めて商品担当さんに、

「●●が熱いようなんですけど・・・。」

とメールする段階になったりする。

商品のチョイスはこんな具合なのだが、売り場の工夫も必要である。

メイク品なんて、そんなのボンボン売れるものではない。
自分の店で、メイク品ってのは、なんぼ売れてる商品でもこれくらい。とりあえずヒット商品でこのくらい。最低限このくらい、くらいの基準を踏まえて発注を入れる。

販促物のトレイの中に、●個入るから●個発注・・・なんてしてはいけないのだ。
これは最近の失敗から学んだ(笑)。
陳列する商品の量を抑えることが出来る販促物だが、そこで満足してはイカンようである。

最近では、店頭にて展開したカゴ作戦も在庫量を抑える工夫の一つ。

ひな壇状に積み上げるのが全てではない(笑)。
さらに、このカゴ自体もモコモコ入れて底上げする念の入れよう。


3個で良い


というのがオイラの基準である。


だが、今回貰った在庫はそれぞれ10個くらいありそうである(w。
さて、どうやって売ろうか・・・。