そっちの店はどうやって粗利率上げてるの?

新人君の知り合いが”やっつけたい店2”で働いているらしい。
初耳である。

「利益取れって言うくせに、外国人に割引なんかして、一体何を考えているのか?」
そのヒトの発言である。
言うまでもなく、オイラもそう思う。


何も策の無い店なら、この割引によって粗利率はガタ落ちのはずである。事実、”やっつけたい店2”の粗利率はガタ落ちである。

特に今回の割引は、粗利率を支える高額商品も一定の割合で割引が掛かってしまうため、分母は大きく、分子は小さくなる。さらに、もとが高額なだけに、利益の削れ具合は低額商品の比ではない。


つまり、低額商品の割引はそんなに痛くない(赤字にならない程度なら)が、高額商品の割引ってのは結構痛いのだ。


高額商品はもともと売れないじゃないかって?



甘〜い(笑)。



さて、そんなクソみたいな割引にも耐えてしまううちの売り場の構造なのだが・・・。

という話をする前に、そもそも
「どうやって利益を出しているのか?」
という質問をした際、やたらと接客が上手かったり・・・という答えを期待しているようでは話にならない。

もちろん、ハイスペック通訳さんの活躍無しには語れないのだが、それでも割引が掛かって、利益商品もそこそこ商品になってしまう。


オイラは何回か書いてるかもしれないが、
日本人に耐えうる売り場は外国人にも耐えうる売り場
であるということ。

そして、うちはもはや外国人頼みの店ではない(そりゃある程度は来て貰わないと困るが)、という点である。


売り上げレースだが、しばらく続いた不振のせいで、2位に転落したが(しばらく続いても2位止まりである)、明日の集計ではトップに返り咲きのはずである。そして、注目すべき点は、利益達成率。

前年比110%、ぶっちぎりである(笑)。


特に割引をしなかった前年を遥かに越える利益を稼ぎ出す(ヒトではなく)売り場ってのはどんなものなのか?


来るか来ないかわからない外国人を当てにするよりも、もっとしっかりと日本人向けの売り場を作っていこう。

ちょうど1年くらい前の話である。そこからコツコツと種を蒔いて、今、何故利益が取れるのか?誰にもわからない売り場になっている。
最近のオイラの心情的には、誰にもわかってもらえない売り場と言う方が適切であろう(笑)。

やれ接客、接客と言ったところで、1日何人接客出来るだろうか?
1日何百万と売れるような店で、その接客が威力を発揮するには、その接客、すべてリアップ×5を売らないとイカン気がする(笑)。


素人考えで、
「接客なんてせんと、勝手に売れる方が楽やろ。」
と思うのは、ごくごく自然なことであると思う。


旧正月を向かえ、外国人が大挙襲来しても、その点、オイラの軸は全くぶれてない(笑)。


コツコツと作り上げた売り場は、自殺行為とも言えるような、値崩しや割引にも耐え抜いてきた。


オイラのちょっとした誇りである。休日返上し続けてきた甲斐があるというものである。

売り場作成の中いろんなことも学んできたんだが・・・それは次に書くことにする。