2番手同士の会話
さて、2番手。副店長とでも言おうか?
何をやってるか?
副店長と言ってしまうと、店長の補佐みたいに聞こえてしまうが、やってることは全然違う。他所の会社はどうか知らんが・・・、うちの場合、
ザコキャラのボス。
見たいな役回りである。売り場全般のあらゆることを担当している。
逆にヒトに関するあらゆることを担当しているのが店長とも言える。
今月は○○を売らないといけない。
そんな話になると、
「じゃぁ、こことあそことあそこをこんな感じで変えましょうか?」
みたいな提案をし、実際考えて作る係りである。
ほぼ出来上がった店長の案があるにはあるのだが、
「店長、これでは弱いっすよ、あっちもいきませう。」
みたいなことを言ったりする。
で、そんな2番手が揃うとどんな会話になるか?
「これ売れてます?」
「う〜ん、まぁまぁ。」
「これ398円にしたら売れますよ、赤字ですけど(笑)。」
「これが油田商品売り場ですか〜。」
「これ貰っていって良いですか?」
「これうち入ってきてないんですよ。」
で、今回話しをした2番手は、うちの会社で一応1番の売り上げを誇る店のヒトだったので(利益は厳しくなってる)、自ずと
「○○○円だったら売れる。」
という話になる。
これは非常に有難いのだ。
値段を落とすってのは、実際、なかなか難しいのだ。
確かに、近隣のどこどこの店が○○円にしてる・・・、とか言うことになると、そこに合わせれば良いのだが、自ら率先して値段を付けていくとなると、いきなり難易度が上がる。
下げたのは良いけど、もう上げられない、こんな状況になってしまうのだ。
特に、うちみたいにほっといても利益を稼ぎ出してくれる商品が少ないところは・・・。
で、聞いた値段ってのは、
「もう余って余ってしょうがないから、売り切ってしまおう。」
的な状況で使うことになる。
さらに、数を売るために値段を落とすことを難しくしている要因に原価がある。
何故か?
何故かちょうど、
赤字にした付近で良く売れ出す傾向があるからだ(笑)。
これ一つとって見ても、おそらく他所も似たような原価なんだろう、ということがわかる。
なもんで、やはり確実に着々と利益を取れる商品を置いているというのは、強み以外の何物でもない。
この2番手同士の会話って、もの凄く得るものが多いのだけど、会社内ではそういう接点は無い。
例えば、
「シャンプーってこんなに種類必要なのか?」
とか、
「ワックスって今何が売れてるのか?」
とか、
「ヘアマスクってどう?」
とか、
「店頭に今、何積んでる?」
などなど。
中央のヒトたちが議論しきれない部分にまで、踏み込めるのがいつも売り場の隅々まで目を凝らしている2番手ってやつなんだが・・・。