合理的なのに憧れるのも良いが・・・

どこにでもあると思うのだが、うちにも社内報みたいなものがあり、それを以前一緒に働いていたヒトが読んでいて、
「僕、こういうことがしたいんです。」
とか、
「このヒトが言うことはもっともだと思う。」
とか言う。


「オイラは机上の空論とは正にこのこと。」


と思ったりする。が、それは言わないでおいた。


どんなに合理的であっても、それを実行できるヒトがいないとどうしようもないからだ。

が、書かれていたことがそんなに難しいことか?というとそうでもない。


納品のときは、これこれこういう風にやると能率が良くありませんか?
商品の補充は、これこれこういう風にやると能率が良くありませんか?

などなど。


だが、こういう理論的な話には必ず、

条件

というものが付いてくる。


偉いヒトってのはこの辺を無視して喋って良いので、一見良さそうなことを書いているように見える。


オイラは彼に対して、
「まずヒトを増やして欲しい。」
と言ったんだが、
「人件費はどうするの?」
と言われてしまった。


ヒトを増やして欲しい


あまり賛同を得られない意見である。
けど、社内報に書いてあるような合理的な作業を進めるには、まず最低このくらいは人数が必要だろう。そして、そのメンバーはそこそこ仕事が出来る人たちでないといけない。
と、思うのだ。

なもんで、いきなり新人をうちの店に送り込んでくるのは如何なものか?と思ったりもする。まず、小さな店で一通りの仕事を覚えてから来い、と思う。


そして、フロアの造りといったハード面も追いついてない。オイラは良く冗談で(本気だが)いうのだが、
「この店を設計したヒトの顔がみたい(笑)。」
と。


オイラはバイクでタイムを測ったりするからかどうかしらんが、良くタイムを計る。すると、ペースが上がらない原因ってのが、どうしてもヒトの問題には思えないことが多い。


なんというか、具体的に効率を上げるには、作業をこういう風に進めたら良い、みたいなことってのは、ある程度能力があるヒトたちが集まれば、自然と沸き起こってくると思う。


で、個人的に思うのは本当に効率を上げようと思えば、オイラの店では、
売り場関係はすべてオイラに集中的にやらせる
のが効率が良かったりする。


現状だが、もっとも店がわかってないと出来ない裏方作業は、一番能力のあるヒトがやってしまい(やらざるを得ない)、店頭には素人しかいない・・・、という最悪の状況になっている(笑)。
うちの虎の子の化粧品担当者が、ひたすら倉庫整理をする。唯一の社員薬剤師が倉庫の整理をし、売り場をつくる。店長は店長業務に大忙し。
店頭にいるのは・・・。


社員が効率よく仕事を進めるためのバイト、という形がなぜか、バイトが効率良く仕事をするための社員、という面白い図式になっていて、問題は(この図式自体が問題なのだが)、社員がいくらお膳立てしても効率良くならないバイトだったりする。


そして、上のヒトたちが大いに勘違いしている部分だが、
倉庫整理ってのはよくわかってるヒトじゃないと出来ない
ということである。効率の良い作業の根幹をなすのが、整理整頓された倉庫な訳だが、どう考えてもこれって良くわかってるヒトじゃないと出来ない。
これをバイトにやらせたら良いと考えてる時点で楽観的過ぎるとオイラは思っていたりする。


そんな訳で、今回は社内報を机上の空論だということで、書いて見たんだが、こういうことって、まぁどこでもあるんだよな(笑)。