水素水ってなんぞや?

世の中では水素水ってのが流行ってるらしいので、早速調べてみた。
ドラッグストアで働く前なら、
「そんなもん意味不明。」
で片付けるところだが、お客さんはそれでは納得しないのだ。

ところが、どのサイトを見てもいまひとつ。活性水素なるものが、活性酸素を捕まえて水にしてしまうらしいのだが、この活性水素ってのはそもそも何かという説明が不足している。水素を還元するらしいので、水素ラジカルかヒドリドイオンかと思われるが、そこは明記されていない。
その一方で、活性酸素についてはお馴染みの4種類しっかり登場していたりする(笑)。別に化学に詳しくなくても読むヒトが読めば説明不足であることはわかるだろうと思うが・・・。


この活性水素なるものが安定して水の中に存在しているということ自体疑わしい気もする。けど、あるとしよう。活性水素は安定して水中に存在可能であると・・・過飽和ってやつか?

けど、そいつを飲んでちゃんと体内まで活性水素が届くか?と言われるとかなり嘘っぽく感じるのはオイラが薬物動態を勉強していたから・・・だけではあるまい。
胃酸をくぐり抜け、蠕動運動という物理的刺激を潜り抜け、消化管壁を無事通り抜け、血流に乗って肝臓まで行って、肝臓の酵素群を潜り抜け・・・って考え出すと・・・。

そもそも活性水素ってそんなに都合よく活性酸素と反応するのか?

と思うのだが、それは未来の化学に期待しよう。

けど、オイラ、薬剤師である立場から否定はしない。
これを飲んで体調が良くなったりしたヒトはいるんだろう。多分・・・。
それで良い気がする。それで十分。
あとは、なんか変な異物が入っていたとかいうことがなければ、それで良いじゃないか?

なぜ腰痛なのにウコンを飲んでるのか?理解に苦しむがそういうヒトもいる。
神経がどうのこうの・・・というので、ナボリン進めたら有名だからアリナミンEXが良いらしい、それで良い。本人納得なら。