難しすぎてわからないらしい

女性と上手く話すコツみたいなものがあったら是非教えて欲しいもんだが、そんなものはないんだろうと思っている。


新入社員(女)に薬のことを教えてほしいと言われ、いろいろ教えていると、

「humigoroさんの説明って難しすぎてわからない。」


らしい。
大学院からヒトに教えるというか、指導する的なことをやっているがこんなことを言われたのは初めてだったり。


どうも、人体の仕組みに基づいた薬の説明というものは、そういう勉強をしたことがないヒトにとっては物凄く難しいことらしい。


じゃぁ、そういうものではない説明というのはどういうものかというと、
「コレ飲んだら体が温まる。」
「疲れが取れる。」
「かゆみが収まる。」
「肌に良い。」

など。σ( ̄。 ̄) オイラなんか
「肌に良い。」なんて説明されたら、何がどうなって肌に良いのか?説明を求めてしまいそうだが、そんなことはおそらくお客さんにとってはどうでも良い事なのかもしれない。



12歳の子供に飲ませる頭痛薬が欲しい、という訳で接客したんだけど、薬の箱の裏を読むと大抵は15歳以上っていうところからスタートしている。まぁ15歳未満には飲ますなってことなんだが、個人的にはまぁ大丈夫だろうと思っていても(子供が飲む事による重大な副作用もあるんだが・・・)、立場上、例えば、小児用バファリンを勧めたりする。
すると、親がうちの子供はデカイのでこっちで行けるやろ(小児という言葉に引っかかるらしい)、ってなことを言い出す。だったら俺に聞くなよ(笑)、と思ったりしながら、体の大きさが問題なのではないということを説明するんだが、ここで出てくるのが、代謝やら排泄といった単語で、どうも全く聞いてもらえない(笑)。


誰だ〜、体の大きさで投与量とか決まるようなことを言いまくってるヤツは〜(笑)。



専門的に言うと分布容積ってやつで、まぁ体が大きいとそれだけ血液の量とかも多いと考えられるので、同じ投与量だったら体内の濃度は薄くなる。つまり効き目が弱くなる。ってな理屈で理解してるんだろうなぁと思う。俺も学生時代、「お前は分布容積大きいから一杯飲めるな。」と言われて注がれまくったこともある。もちろんこれは洒落である。お酒に強いか弱いかってのは体格ではなく、代謝排泄の問題であることは最近では一般のヒトでも知ってるかもしれない。




けど、実際の薬効というヤツは薬物動態学的な過程と薬力学的な過程から・・・・・やっぱりムズイよなぁ、薬学生でさえ敬遠する薬物動態学の説明を素人にするなんて・・・。



今度新しく出るシミを消す薬も、どうやってその説明をするか?なんだよなぁと思ったり。



まぁ良いんですけどね、自分の子供が喘息で苦しむかもしれないリスクを敢えて背負うというのであれば、子供に普通のバファリン飲ませても・・・。俺も飲んでたし(笑)。