利益ゼロでもかまわないブランド

さて、これも商品知識のなせる業と言える。
あるブランドの利益がゼロでも構わないという仕掛け。

先日、とあるおじさんが、オイラがタバコを吸ってるときに話掛けてきた。

「俺ならどんな商品でも利益を取ろうと思うけど、アレは一体どうなっているのか?」

つまり、ある店ではビールがやたらと安いのであるが、あれは一体何なのか?ということである。

オイラはそれなりに答えたが、答えは一つしかない。

その商品で利益稼ごうという考えが、全くないのである。


以前、オイラは店内にて利益を生む売り場が必要である、と考え売り場を作っていた。

現在、その同じ売り場から、利益を回収してしまおう、という売り場を作っている。



さて、メデ■キュットだが、うちの界隈ではすでに利益が取れるブランドではない(w。
けど、かなり売れるので、店頭に展開する店は結構多いのである。

しかし、この商品だけを展開すると、この商品だけ売れてしまいあまり旨味が無いのも事実。


ではどうするか?
と言う点だが、その前に、



珍しくうちの売り場に優位性がある


のである(w。
場所は、売り場の神が住んでいるあの油田売り場。

メディキュットはあくまで客の目を引くためだけに使い、
売り場の主役は別の商品、という当たり前の売り場である・・・が、
このカテゴリーにて、メデ■キュット系以外に主役足りえる商品を知っているかどうか?が鍵となる。

優位性だが、普通、店頭のカゴにゴソッとこの商品だけを展開するのであるが、
うちの油田売り場はカゴではない。普通の棚である。
なので、いろんな商品展開出来るのである。
商品が揃った場合、カゴは足手まといである。


例えば、今度展開予定のナ■美粒水だが、
売り場に余裕があれば、オイラがやるとこうなる。


エビアン、ナ■美粒水、O■Pなど、ミストタイプの化粧水をズラッと並べることとなり、
その下に、関連商品が並んでくる具合である。
まぁ当たり前の陳列である。


で、フットケアだと、分かれ目は、
靴底ってのが、今の商品であることを知っているかどうか?が分かれ目となる(w。

ブーツ用の靴底ってのは、もう誰でも知ってる売れ筋があるので、いつも店頭に来るが、
夏も靴底がイケることを知ってるヒト、気付いているヒトはいないようである。

”日本最大の店”が、いつもストッキングを並べるのに対し、うちは何食わぬ顔して靴底である。
あっさり差別化である(w。
それでいて、脇役のメデ■キュットはお安くご提供となっている。
おそらく、今の価格が、うちの界隈の価格となってくるであろう。
で、ついでに、”消えて欲しい店”も出し抜くこととなる。

よそが注目してないカテゴリーで利益を取り、よそが主役にしそうな商品を叩き売る(w、
オイラ的には基本である。

ってか、今回のメデ■キュットは、もう少し価格が下落する可能性もあるにはある。
つまり、まだ有難い程度に利益はあるのである。