某川プレミアムスクール低速/バランス編(2006.05.27開催)

雨は降ってないものの、風が妙に強かったので、パイロンが良く動いた。
こんだけ風が強いとパイロンが地面を滑ってこっちに向かってくることもあるようだ(特に規制パイロン)。地を這うような弾道でバイクに向かってきたりする。慣熟走行中に俺の前を走っていたヒトが餌食になっていた。なんともなさそうだったので、スルーして先に行ってしまった俺は比較的冷たい人間だ(笑)。
風の強い日は何かが飛んでくるかもしれない・・・と意識すべきなのだろう。



今日は、イントラの方々も気合が入っていたのか?通常のスクールとはちょっと違うところがちらほら。


○最初の受付後、2階に上がって開講式。
俺は、2階に上がったのは初めてだった。非常に狭かった(笑)。プログラムも貰えたんだが、紙が若干分厚かった。


○閉講式も2階でやる。新登場”スキルチェックシート”。そして、お見合い写真のような写真・・・デカ過ぎてアルバムに入らない(、Web上ではないアルバム)。


(8の字)
通常のスクールと同様、最初は普通の8の字。しかーし、パイロンが1人1箇所なので、延々8の字が出来る。1人でゆっくり出来るので、コソ練で掴んだコツを駆使しつつRブレーキだけでやる。足→腰→ヘソ→乳首(久しぶり)という具合にしっかり感触を確かめる(通常ではこうは出来ないのでありがたい)。
体の動きを確かめた後、軽くFブレーキを使いながら”差し込み量”を確認する。パイロンを車体1台分ぐらい奥に入ったぐらいからターンしても問題ない。

当面の目安
差し込みは車体1台分ぐらい(普通の道路の幅くらい)


体も暖まってきたところで、じわじわペースも上がる。すると、この”当面の目安”ってのはすぐどこかに行ってしまうのだが、加速するところまで意識が行っていなくて、回り込むことばっかり意識しているという面もあるのかもしれない。

で、イントラが見に来たところでテンションは最高潮に達する(笑)。

「ん・・・っ。駆動力が掛かってないぞ・・・・・・(汗)」


「それにしても、なんでアクセル回ってないんやろ〜。アクセル開けな〜。開かへんなぁ。そんなはずないやろ〜・・・。ノーマルウインカーとうとう潰れることになるなぁ。膝と肩打ちそうやなぁ。それにしても開始早々転倒ってのもなぁ。どうせエンジンガード機能しないんだろうなぁ。転倒するときって意外と回ってるんだよなぁ。」


というのが、ビジュアル的に脳内を駆け巡ったところで、フッと我に返り足が出た。


・・・セーフ(笑)。
走馬灯の間、右手は動かず・・・固まっていた(汗)。右手だけ開けたつもりになっていたのか?



開始早々雲行きが怪しいがここで休憩。



(低速バランスと応用8の字)
続いて、低速バランスと応用8の字。低速バランスは千鳥と1本橋。

千鳥はハンドルフルロックにして回ることだけを考える。俺的にはこれが形みたいな位置づけである。バイクが立った状態でクリアできたら良いと言う訳ではなく、しっかりと足〜乳首を意識。特に、外足と乳首。走行ラインの重要性はもちろんだが、今日は、曲がり具合を読み違えることが多く、曲がり切れないことが多かった。
1本橋は、下手になっていた(笑)。

応用8の字。
1.1速で走り、パイロン間が某イントラの足で30歩、真ん中に規制パイロン有り。
2.途中で2速に入れて、シフトダウン後旋回。1.と同じく30歩。
3.普通の8の字。パイロン間15歩。
4.パイロン間が妙に狭い8の字。できるだけ小さく回る用。


2.からやることになった。俺的には恐怖の2→1速のシフトダウンだが、何故か出来てしまった(笑)。もっと奥まで入ったほうが良いんだろうなぁと思いながらも、とりあえずシフトダウンに集中する。

次は、1.。前のヒトを先導していたイントラのラインを見ると結構大きく入っている。これくらい大きく入るもんなのか?まぁ置いといて、これくらいの大きさの8の字がブンブン攻めれるようになれば高速コースも楽になるかもしれない。
俺的にはブレーキに自信がないので、思い切った加速も出来ないし、なんか自分が出来るコーナーリングに合わせて適当に減速してる感じ・・・これはこれで良いか(笑)。で、ちょっとずつ、メリハリを強めていく。途中、Fブレーキをもっと使ってグリッと曲がった方が良いというアドバイスを貰ったので、やってみたら思いのほか良く曲がった。
ちょっと、ブレーキに対してビビリが強いようだ。加えて、この8の字ではRブレーキもしっかり使うように意識していたが、この時点ではあまり好感触ではなかった。

4.。これは、某団体のイベントのゴール直前のセクションで良くありそうなパターン(笑)。早速、コソ練の成果を踏まえて回ってみるが、パイロン間の距離と俺の位置から判断するに(するまでもなく)、大回りである。だが、現状の旋回半径はモノに出来ていると思われる。あとは、ラインを工夫すればなんとかなりそう。
で、イントラからもっと速度を落とせば小さく回れるというアドバイスを受け、速度を落としてみる。外脚でタンクを押さえつけた状態をキープし、アクセルを緩める。バンク角がちょっと深まり確かに小さく回っている・・・けど恐ぇ〜(笑)。が、アクセル操作さえ出来たら、転倒はしないというコソ練で得た仮説は正しそうである。外脚のホールドは命綱のような感じ。


外脚でタンクを押さえつけ出したら緩めない、というのが一つのコツだと思った。



(ステアリング操作とステップワーク操作)
良く雑誌に載ってそうなやつ。通常は無意識にやっている操作を際立たせて体感しようというコーナー。
ステップワークはステップ踏んだり、タンク押したりする。
ステアリング操作はいわゆる逆操舵。


個人的にはターンで悩む度にやるんだけど、あるときは上手く行き、あるときはあんまり上手く行かなかったりとはっきりしないところもある。
今のところ、タンクを押すのは上の方が良い。右膝を左胸に引き付ける感じが一番効率が良さそうと感じている。

それに加えて、「どうも、少しでも良いから体重移動しとかないと効果がかなり薄い」ことがわかった。左に曲がる場合だと、左のお尻を意識しとくとか。ドカッと座った状態からではタンク押したりステップ踏んでもあんまり効果がない。
そういう意味で、タンクの上を押さえることと体重移動を兼ね備えている膝擦り走法みたいな腰を大胆にズラすフォームってのは効率が良い様な気もする。



(コーススラローム
通常のスクールでのコースに加え、北コースにもパイロンを並べて行った。
まず北コースから。
パイロンの間隔は狭くは無いが、パイロンが小さいという微妙なコース(笑)。まぁあんまり避けなくて良いという訳なんだけど、さすがに全開にしながらは通過は出来ないので、どっかで減速しないといけないんだけど、SV的にはアクセルoffにするだけで、減速しすぎになってしまう。

という訳で、「アクセルほぼ一定、Rブレーキで調節走法」を部分的に採用することにした(ブレーキランプは点きっ放しだったかも・・・)。これが、結構ハマって上手くいった。おのずとRブレーキも強めに使うし。

すると、良い連鎖反応が起こったのか妙に後輪が安定してることに気づいた。なもんで、倒し込みも躊躇無くできるし、アクセルも早め早めに開けていけた。走ってる間は、なんとなく地面が近い感覚がある。こういう感覚がもっと掴めるようになったら、空気圧下げる必要もないかも。いや、下げないほうが分かるのか?


某イベントに参加するようになってから、高速コースで後輪の接地感が薄くて恐怖していたんだが、Rブレーキを使うというのが一つの方法としては使えそう。


次に、通常のコーススラ。
このコースのUターンでの立ち上がり付近でどうにも失速してしまうので、速度が残ってる段階でブレーキをリリースしてしまい、体を使って無理無理曲げてみた。曲がった(笑)。
今までは、目線というとどうしてもハンドルが切れるのに遅れないようにしようとか、どっちかというと後追い的な感じが強かったが、今回はほっといたら膨らんでいくのをグイッと曲げる感じなのでヒトの方が先走ってる感じ。
これも使えそう。ってか、これは使わないとイカン。ここでも、外脚で押し付け始めたら緩めない、という感覚が有効だった。


(フルコース走行)
正にフルコース走行な訳で、通常の車線を区切ってるパイロンがないので、道幅一杯使おうと思えば好きに使える。ラインもより直線的に取れるので、結構速度が出る。
俺は、第2ヘアピンから逆バンクにかけてが、最も恐ろしいポイントになる気がした(笑)。

しかーし、今回は速度が出るという理由から先導は控えめな速度であった。プレミアムスクールの3回目は高速編らしいので、そのときブイブイ走るそうだ。


俺は、後ろの方に回ってゆったり走行。ラインとシフトダウンの操作と後輪の感覚を意識しながら走る。シフトダウンはもう失敗もなく上手くできそうな感じ。

で、話は変わって、良くブレーキを何本で握るか?って話があるけど、俺は、人指し指と中指の2本掛け。この日記では効きが悪いみたいに書いてるけど、まぁ握れば効くから良いか、ってノリだった。ところが、3本掛けや4本掛けで握ると意外な程楽に減速できることに薄々感づいていた。ただ、コーススラみたいな奴だったらすぐアクセル開けたりしないといけないので、慣れてる2本掛けばっかりやっていた。シフトダウンではアクセル煽らないといけないし・・・。
けど、今日、3本やら4本でブレーキ掛けてみて、これは練習する価値があると思った。まるで、試乗会で乗ったバンディッドやSV1000Sのように減速できるのだ。リリースさえ上手くできれば、むしろこっちの方が良い気もする。


しばらく走っていると、これからというタイミングでついに雨が降った。だからかどうかはわからないが、ここで終了。

ところが、閉講式が終わって帰る頃には日が差す程晴れていた(笑)。