トラック
最近の週末は、近くの国道をひたすら走っている。土曜日は、一応晴れていたのだが、亀岡付近はどうも雪だか雨だか降っていたようだ。午前中は、まだ路面が濡れていた。
そんな中、池田から亀岡に向けて国道423号線を走っていた。この道は結構車も通るし、特に、トラックが多い。バイクもいる。免許とりたての頃は、センターラインギリギリで曲がってくる対向車線のトラックが結構怖かったりしたものだ。(いまでもやや怖い)
余野付近のコンビニを過ぎたあたりで、1台のトラックにつっかえてしまった。路面も濡れていたし、
「無理やり追い抜くのもどうか?」
と思い、後ろについて行った。
423号線には、いくつか信号がある。車の後ろについてしまった場合、俺は、この信号で
横をすり抜けて車の前にでることが多い。上手く赤信号になってくれなかったら、そのまま、亀岡までのらりくらりと後ろを走ることもしばしばだ。
(この時の車のヒトの心境ってどうなんだろう?)
この日は、運良く前を行くトラックもろとも信号にひっかかった。従って、俺はココで前に出るはずだった。ところがどうた。トラックの止まっているポジションは横断歩道ギリギリ。停止線はどこいった・・・。
俺は、トラックの横まで出ることにした。さすがに、横断歩道上まで出る気にはならなかった(甘かった・・・。)。通行人はいなかったが・・・。
スタートダッシュ(いや普通のスタートだけど・・・)なら、トラックなんか相手になるか!と考えながら、青になるのを待った。もう少しで青になりそうなとき、
トラックはするすると交差点の真ん中辺りまでフライング。俺も出ていけばよかったのだろうが、律儀に信号を守ってしまった。
俺は再びトラックの後塵を拝することになった。
「こっちの方が断然はやいんだから行かせてくれてもよさそうなもんだ。」
と自分勝手だが思った。速度は、40〜50km/hr。いつもなら追い抜いていくところである。
しかし、路面はウエット。結構寒そうだ。俺の頭のなかでは、
ウエット→寒い→木陰→凍結の方程式が
出来上がっていたため、自分の中の追い抜きリミッターを
解除することが出来なかった。
それ以降は、悲惨だった。
トラックの水しぶきでまず視界を奪われた。
場所によっては、泥しぶきになった。
洗い立てのバイクは泥だらけになってしまった。
俺も泥だらけになってしまった。
ヘルメットのシールドが泥だらけになってしまったため、
シールドを上げて走らざるを得ない状況になってしまった。
次は、眼鏡が泥だらけになってしまった。
顔面も露出してる部分は泥だらけであった。
亀岡間近のローソンにて箱ティッシュを購入。
念入りにシールドの泥をぬぐった。
「あの信号で追い抜いていれば・・・。」
●転ばないこと
まあ、結果として泥まみれになってしまったが、
これはこれで良かったのかもしれない。
トラックを追い抜かしたと仮定した場合、
俺のなかで描いたその後の最悪の展開は・・・
追い抜かす。
トラックが追いかけてくる
(信号などで追い抜かした後、追いかけてくる車は多い気がする)。
少し焦る。路面も濡れていて寒かったので
凍結にビビる。
しかし、追いかけてくるトラック。
亀岡付近になると、個人的に気に入っているちょっとしたプチ山がある。
結構くねくねしているのだが、この状況でここを、トラックに追いかけられながら
走るのはどうか?俺の技術的にどうか?
ドライなら問題ない。今はウエットだ。木陰だ。凍結だ。
ここで、最悪転倒。後ろからきたトラックに轢かれる。
といったものだ。
泥だらけになったのはまずかった。
しかし、転倒するよりましではないか?
と思って、ローソンを折り返した。
●帰り
ついさっきまで濡れていた路面が乾いているではないかー?
ほんの15分足らずの間だったが、確かに乾いている。
プチ山も太陽光が当たっているところから乾いている。
泥水ハネまくりだったところも、見事に乾いている。
ちょっと感動した。
「これが、後15分早かったら・・・。」