28歳からの薬剤師 9

さて、給料日だったんだけど、約半年ぶりの収入である。帰りの電車で給料明細をまじまじと見つめながらの帰宅であった。
最近結構出費が増えていて、密かに冷や汗を掻いていたのだがこれで安心だ。しかし、まだ油断は禁物で、国民年金やら住民税やらを払わないといけない。いろいろ方法があるらしいのだが、この住民税というものが曲者で、どうも去年の年収から算出されるらしい・・・。「殺す気かー(笑)!!」
金が残らん・・・。ボーナスがないのが痛い・・・。去年の年収なんだから当然ボーナスが入っている。で、去年のボーナスというのが・・・目玉が飛び出すような額だった訳で・・・。もう許して欲しい(笑)。分不相応の収入を得ると困るということがわかった。


仕事の方は、なんとか3週間が過ぎた。苦手に思われた女性のパートのヒトも懲りずにアタックすることによって大分打ち解けて来た。前の職場では、この懲りずにアタックというのが出来なかったのだ。まぁハードルも高かったんだが・・・。今の俺には失うものはなにもないし、薬剤師という仕事自体はそんなに他人の力を必要としないことが非常に大きい(あくまで末端の話)。

まぁしかし、よく話をするようになるといろいろと内情も見えてくる。どうも今の職場って反店長的な雰囲気でまとまっている。この店長、ちょっとおとなしそうに見えるし、実際おとなしいところが、他のヒトからしたらたかり易そうなんだろう。

おとなしいことは、それだけで損をする。


他人事とは思えない(笑)。

余談だが、実際俺はもう客にたかられている(爆)。

たまにいるんですな、絡んでくるヒトが・・・。
イチョウ葉のやつ・・・」
と言われ、俺がその客を引き継ぐことに・・・。
「これ錠剤やろ、ドリンクはないんかい?前あったやろ(前とか言われると俺はわからんのでつらい)、よく効いたのに」

この時点で「イチョウ葉が効いたのか?確か学生のときにスマートドラッグ関連の本で読んだことがあったけど・・・、効くっていうほど効くもんなのか(笑)?」と思ったのだが、

「すいません、ドリンクは無いんですよ。」
「あぁ、そうか」

出口の方へ歩いていく。俺は別の用事で一緒に歩いていく。

「何で勝手になくすねん、こっちはある思って来とんねんぞ」

と俺を睨みつけてクソ爺は去っていった。

あると思っていて無いことだって、結構あると思うんだが・・・。

まぁストレスをためないようにリラックスして生きて行ったほうが、イチョウ葉よりも頭に良いと思う。

以前の俺ならこれでへこむ原因になっていたのだが、今の俺は・・・
こういう感情的なヒトほどもしかしたら、それらしい説明をしたら何か買ってくれるんじゃないか?食いついてくるんじゃないか?なんて思ってしまったり・・・(笑)。こういうことを実行するのが、おそらくドラッグストア店員の力ではないかと思う。
別に鴨にするって訳ではないですよ(笑)。
やっぱり向いてるなぁ。


話を店長に戻して、仕事ぶりを見ていると非常に粘り強いのだ。某クエン酸飲料の試飲会をやっているのだが、ひたすら同じ文句を述べつつ、着実に試飲者を増やしていくところがさすがだと思う。こういうところは見習うべきところだろう。


で、イチョウ葉ですが、ちらっと検索してみた結果、脳の血流を血流を良くする(血管を拡張するようだ)らしい(これは、前述のスマートドラッグの本に載っていたので知ってた)。中枢のみならず、末梢においても、この血管拡張作用により冷え症に効くとかいうこともあるらしい。
他にもいろいろとありがたい効能が・・・。ヨーロッパでは医薬品として出ているらしい(基準とかも良く知らんが)。

うーん、謎だ。この辺も勉強しないといかんのだろうが、時間が・・・。